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good-bye, hi-lite.

恋とニコチン。

6.24

何故人間は完全にロジカルに生きられないのか、と。



おそらく完全なロジックというのは一種の虚構だからだ。
人類のみに享受することが許された醒めない夢と言ってもいいかもしれない。


私が映写の練習をしているとき、熟練の映写技師に教えられたのは
傷ついて弱いフィルムほどループを多く取れ、ということだった。
ループというのはつまり「遊び」のことだ。
「遊び」がなくきっちりと巻き込まれたフィルムは、ちょっとした衝撃ですぐにばりんと裂けてしまう。
ループが適度に取られていればコマ送りの歯がパーフォレーションを多少ずれても、なんとか元に戻ってくれる。

そのことを思い出した。



私の尊敬する詩人は、トリスタン・ツァラの書物の題名を挙げて
「愛・賭け・遊び、この三つがあれば自分は生きられる」と言っていた。
本当に美しい言葉だと思う。
これらはすべてロジックから常に逸脱しつづけるものだ。


私はロジカルであるよりシニカルでラディカルなほうが好きだなあ。