good-bye, hi-lite.

恋とニコチン。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1.31

この方って純文学作家でしたっけ……。「週刊宝石」のような(*イメージです)文体だわ…。退廃姉妹作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/08/05メディア: 単行本 クリック: 34回この商品を含むブログ (37件) を見る

1.25

窓際に抱いて連れていくと、ミツが窓ガラスを小さな手で叩く。「この向こうにある風景をおまえは信じているのか?」 「信じる?」 「在る、ということをだ」 「さあどうだろう。判らない。存在していると思っていなければやってられないからね」 「ニエプス…

1.22

彼の眼球に最初に触れた光のことを思う。最初に聴いた雨音のこと、最初に頬を撫でた風のこと。 それらは少しも特別なものではなく、日々のありきたりな事象にすぎなかったはずだが、しかしおそらくそれらは「事件」だった。 まぶしさが痛みだということを彼…

1.18

etc

去年の9月9日に男の子が生まれた。名前をミツという。 ミツは「光」であり「蜜」であるのだが、いちばん思い浮かべてほしいのは、バルテュスが幼い頃飼っていた小さな猫のことなのだ。10歳のバルテュスが描いたミツについての画集には、リルケがとても美しい…