外に連れていくと、ミツはいつも風をつかまえようとする。ずいぶん伸びた手足をさらにのばして、空の端まで指の限りに。ちいさなてのひらに緑と蒼のにおいを含んだ風が柔らかくあたり、丸くかたまって指の間をすこし舐めて、きらきら散らばりながらもう一度…
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